西洋の太宰治 トルストイ

こんにちは。望月です。

最近、またトルストイを読み直してみてて。

普段は太宰、芥川、夏目漱石あたりが愛読書なんけど、やっぱりトルストイは世界で有名なだけあって、言葉の重みが違うなー、と思います。

……まぁ、山下とか田中はどうせ読んでないよね。

トルストイは貴族の家に生まれたから、お金も家族にも恵まれて、世界中で有名な作家にもなって……。

俺たちからすると、もうこれ以上ないんじゃない?ってくらい幸せそうな人生なんだけど、実は本人はそうでもないんだよね。

何もかも恵まれた人気絶頂の最中、人生の意味に悩んで、奥さんと大げんかして、82歳で家出。

そして、家に戻る途中の駅で、一人で亡くなった。

ここらへんの孤独感が、明治から昭和の文豪にも似てますよね!(ちなみに、太宰はトルストイのことあんまり好きじゃなかったみたいです)。

世界史の教科書に出てくる作品も、もちろん本当に深いんですが、太宰ファンの俺としてダントツで共感したのは『懺悔』。

生に酔いしれている間だけは生きても行けよう、が、さめてみれば、これらの一切が――ごまかしであり、それも愚かしいごまかしであることに気づかぬわけにはいかないはずだ!

―レフ・トルストイ『懺悔』

トルストイ(著)、中村白葉・中村融(訳)『懺悔』(『トルストイ全集』14、河出書房新社、1982年)

この言葉、本当に衝撃だった……。

「人生に、意味なんて無いんじゃない?」ってうすうす小さい頃から思ってたことを、ズバリ言語化してくれたって感じ。

当時のロシアでは、この本を読んだ青少年がどんどん自殺したせいで、発禁処分になったってほど、影響力がすごかったらしい。まぁ、これは噂レベルだけど。

俺もあの時、鈴木さんに会わなかったら、結局死ぬしどうせ生きる意味なんて無い、って思ってるままだったかもしれないなー……。

ぜひ読んで、とはなかなか言いづらいけど、人生の真理を突いてる本なのは確かですね。

今調べたら、Amazonの中古でもかなり値上がりしてました。気になる人は図書館だったら借りれるかもです。

それじゃあまた。

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